高橋里美
経歴
明治19 | 米沢市上郷生まれ |
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明治43 | 東京帝国大学哲学科卒 |
大正5 | 第六高等学校教授 |
大正10 | 東北帝国大学理学部助教授 |
大正14 | ヨーロッパ留学 |
昭和3 | 東北帝国大学法文学部教授 |
昭和22 | 山形高等学校長 |
昭和23 | 文学博士 |
昭和24 | 東北大学長 |
昭和25 | 日本学士院会長 |
昭和32 | 東北大学名誉教授 |
昭和33 | 文化功労者 |
昭和39 | 没 |
高橋里美 |
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1886年(明治19)~1964年(昭和39) 哲学者。 ドイツに留学してリッケルト、フッサールに学び、新カント派や現象学派の哲学、特にフッサールの哲学の導入紹介につとめ、大正から昭和初期の哲学興隆に寄与した。やがてヘーゲルの弁証法や、西田、田辺哲学の批判的検討を通して、「包越の論理」にもとづく独自の観念論的哲学体系を組み立てた。高橋哲学は、純粋理論としての哲学で「最も哲学的な哲学」といわれている。「包弁証法」が真の存在としての体系存在であり、あらゆる存在を内に包み越える「包越」の立場を示すもので、西田哲学の非連続・弁証法への傾向に対して、連続・包弁証法への傾向をとるものと言われている。 |