絵図

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標題 出羽一国御絵図
カテゴリ 絵図
サイズ及び形状 76×192センチメートル 軸装
書写人 不明
書写年 不明
拡大画像 https://opac.lib.pref.yamagata.jp/zoomify/viewerfeatures/04dewaikkoku.html
画像ダウンロード  04出羽一国御絵図(10.7MB).jpg
解題 出羽国の13郡を詳細に描いたもので、山形は置賜・村山・最上・田川・櫛引・遊佐の6郡である。
街道や川筋、村々の位置等が記されており、街道を挟む形で描かれている黒丸は一里塚の表示で、国絵図作成にあたり幕府により示された統一基準である1里6寸の縮尺で描かれている。
村々は小判型の丸で記されているが、村名の記載は山形の上記6郡内となっており、そのほかは丸印のみで村名は記載されていない。
また、絵図中の脚注に、各郡の所領高が記されており、置賜郡「拾八万石」、村山郡「三拾三万七千六百拾石」、最上郡「三万六千五拾八石七斗」、田川郡「弐万六千八百拾弐石」、櫛引郡「六万八千八百廿九石壱斗」、遊佐郡「四万六千二百四拾三石九斗」等とあることなどから、原図は秋田県公文書館所蔵図と同様、正保国絵図と考えられている。
解説  出羽国(でわのくに)は、現在の山形県と秋田県の一部をさす古い土地の呼び名(旧国名)です。江戸時代の出羽国には置賜(おきたま)郡・村山(むらやま)郡・最上(もがみ)郡・田川(たがわ)郡・櫛引(くしびき)郡・遊佐(ゆざ)郡・由利(ゆり)郡・雄勝(おがち)郡・平苅(ひらか)郡・山本(やまもと)郡・豊島(とよしま)郡・秋田(あきた)郡・檜山(ひやま)郡の13郡が置かれています。ちなみに、現在の山形県にあたるのは、置賜郡・村山郡・最上郡・田川郡・櫛引郡・遊佐郡の6郡です。
 この地図からは、出羽国の13郡のさまざまな地理情報を読み取ることができます。郡の境界は黄色と黒色の線、街道や海路は朱色の線、海・川・湖沼は青色、山岳は緑色で示され、黒色の文字で郡名などさまざまな情報が記されています。街道をはさんで描かれた黒色の点は一里塚(いちりづか)を表し、2つの点と2つの点の間は1里(約4キロメートル)であることを示しています。城は四角形で示され、その中には城の名前が記されています。村は楕円形で示され、特に置賜・村山・最上・田川・櫛引・遊佐の6郡に属する村にはその中に村名が記されています。越後国(えちごのくに)村上領(現在の新潟県)の部分には、出羽国の各郡の郡名・石高(こくだか)(米換算の1年間の生産量、国力の基準)・村数が書かれています。