手彩色石版画

山形県、福島県、栃木県道路写生帖

番号 48
タイトル 飽海郡吹浦村新道ノ内字南光坂ヨリ海上ヲ瞰ル図
解説 吹浦村(現、遊佐町吹浦)から秋田県境に至る三崎新道は、1877(明治10年)年4月に着工され、8月に竣工した。三島通庸は、1874(明治7)年12月に酒田県令(翌年酒田県が鶴岡県となる)として東北の地に赴任した。1876年8月21日に鶴岡県と山形県が合併すると、山形県初代県令として道路網の整備に取りかかる。福島と山形を結ぶ栗子新道に次いで取り組んだ道が、海岸にまで山が迫る旧道「浜街道」の改修であった。高橋由一は、三崎新道を5図描いている。本図は吹浦の南光坂(南光坊坂)から秋田方向の日本海を描いている。