手彩色石版画

山形県、福島県、栃木県道路写生帖

番号 37
タイトル 最上郡岩根新道ノ内草薙村字河童渕ノ図
解説 1877(明治10)年7月に着工し翌年7月に竣工した磐根新道の戸沢村河童淵付近。河童淵とは、道を通る人を淵に引き込む伝説に基づいている。新道が開削される前は、最上川の増水や凝結で通舟が不能になった折、内陸と庄内を結ぶ唯一の間道で、最上川舟運の脇街道の役目を果たしたのが急坂が連続する「板敷越」であった。山形県御用写真師の菊地新学は、河童淵を反対側から撮影している。