山形県立図書館所蔵和装本(山形県関係)

和装本データベース

タイトル 最上盛衰記 上
ふりがな もがみ せいすいき 1
概要 「最上義光物語」は通常25話であるが、本書は上冊16話、中冊13話、下冊17話、合わせて46話ある。
本書には、流布本にない「最上家代々之事」、「上山善政松原合戦伊達輝宗加勢之事」、「里見民部逆心之事」、「里見内蔵助か妻子奥州へ落行事」、「白鳥十郎息女日吉姫の事」、「東海林隼人推與力の事」、「沼の平館に義兵を挙くる事」、「山形勢発向之事」、「海味白岩軍並一吽軒謀略の事」などの記載がある。 ここから、流布本は、原「最上義光物語」から本書にある独自な話を削除して成立したと考えられる。本書は明治39年(1906年)の書写物であるが、原「最上義光物語」を知るうえで貴重な資料である。
(解説:山形大学人文学部教授松尾剛次氏)