高層書架の展示替えを行いました!(テーマは「紅花」です)
山形県立図書館では、県内各地の魅力を高層書架のパノラマによりお伝えしております。今夏のテーマは、本県にゆかりの深い「紅花」です。
紅花は、本県に上方文化や経済的繁栄をもたらした功績が認められ、県の花として認定されました。6世紀頃エジプトからシルクロードをたどって日本に伝来したと言われ、本県では15世紀半ばから栽培が始まったとされています。江戸時代には日本一の紅花産地として栄え、最盛期には全国の半数以上を山形産が占めました。
明治に入ると、海外からの化学染料の台頭により一時期衰退しますが、戦後になって再び紅花が注目されるようになりました。近年、血流改善や抗酸化作用などの効果が知られるようになり、東洋のハーブとして、また女性の味方として深く人々の生活に関わってきました。
また、紅花から良質な紅を作る過程で「梅の酸」が必要なため、梅の栽培が盛んになり、本県では梅を加工したお菓子も有名になりました。
現在は、最上川流域の紅花システムが「世界農業遺産」の候補地に決定しております。
これを機に、山形文化を長く支えてきた紅花に想いを馳せてみませんか?
「眉掃(まゆはき)を 俤(おもかげ)にして 紅粉(べに)の花」
「行末は 誰が肌ふれむ 紅の花」 松尾 芭蕉
展示期間:令和6年5月20日(月)~8月19日(月)※予定
展示場所:県立図書館1階総合カウンター前
開館時間:午前9時から午後8時まで
休 館 日:毎月第1・第3・第5月曜日、毎月第3日曜日
~車でお越しの場合は、県立図書館西側に隣接する遊学館駐車場が便利です~